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『宇宙考古学の冒険』 – Vitrum Lab.

Books:本の紹介

『宇宙考古学の冒険』2020.11.04

『宇宙考古学の冒険』』


  • サラ・パーカック
  • 2020
  • 光文社
  • 478ページ
  1. 歴史は「積み重なる」
  2. 宇宙考古学とは何か
  3. 新石器時代のストーンビーズ
  4. 宇宙考古学の可能性
  5. 危ない仕事
  6. 間違った場所を掘っている
  7. 世界一周”新”考古学の旅
  8. 巨大王国の崩壊
  9. 首都の発見
  10. 未来の考古学
  11. 乗り越えるべきもの
  12. 盗まれた遺産
  13. 誰でも参加できる宇宙考古学

vitrum lab.評

著者は人工衛星を活用するエジプト考古学の第一人者。
宇宙考古学という分野は大学生の時に知りましたが、当時はまだ人工衛星を使って、未知なる遺跡を
発見するというようなものでした(実際にはもっと様々な活用がされていたとおもいますが)。しかし、
この本にはさらに進化した技術を使った活用方法と、未来の展望が書かれています。学術書ではなく、
著者から考古学者、考古学者を志す者、一般人に向けて、みんなで考古学をやろう!というメッセージ性のある
内容で、読み見やすく、考古学の意義を考える上でも面白い内容でした。

前半は宇宙考古学とは何かについて、著者がこれまで人工衛星を使って実践詩的な内容が中心ですが、後半はがらっと
変わります。そこでは考古学の未来像が描かれます。著者が考えたSFストーリーを簡単に掲載し、発掘が効率化される話。
SFとはいえ、ここに登場する技術の多くはすでに基礎ができており、現実味を帯びてきているとのこと。
発掘の効率化によって何年もかかっていた調査は数日で終わらせることができる日がくるかもしれないということでしたが、考古学者の仕事がそれでなくなることはないという。なぜなら地球上には未発見・未調査の遺跡が非常にたくさんあり、さらにそれらの盗掘防止、遺跡保護を考えるとむしろ考古学者だけでは手に負えない。そこで著者は100万枚もある衛星画像を一般人に公開し、世界中の人を巻き込む試みを始めました。このあたりの取り組みも斬新です。
文化や教育発展にお金をかけなくなっている日本。資金繰りが厳しいことは同じアメリカですが、研究資金を得ようとグッズまでつくって奮闘するアメリカの考古学者。こういうなまなましい話をきくことができる点でも面白い一冊

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2020.11.04 08:53 | , 考古学

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