Incense Holder K(現代)
時代:2006年
地域:日本
在庫:無
お香立て。2006年は大学院を卒業してしまって、でも就職活動もせずバイトしながら再
び独学な日々に戻った時期でした。せっかくの新卒という称号をもらえたのに結局、就職
活動は一回もしないまま。博物館も研究所もガラスの研究、ましてや実験考古学的な研
究をしているところなんてあるわけもなく(在学中はだから楽しかったのですけど!)、海外
のことも気にしながらどうしようか軽く迷っていた時期。
復元研究といっても日本では考古学的な視点よりも技術的なところに視点が向いてしまう
ため、研究者より作家中心の集まりになる傾向があります。実験考古学は技術が伴うため
どうしてもこうなっちゃうのです。また、普通に作ったものと古代にそうであっただろうという
技術で作ったものは見掛け上そう大差はなく、手間だけかかって値段だけ高いという風な
印象も与えるので、復元だけでは理解が得られない、いろんなものを作れないとダメなんだ
と思ったのでしょう。2006年は思い返せば復元品以外のものもたくさん作り始めた時期で
した(笑)。
前置き長くなりましたが、これはお香立て。お香にはいろんなタイプがありますが、これは短
いスティック状のお香用。クットロルフのガラスを吸って作る技法を使ったもの。ありそうでない
ところが意外にうけました。名称の「K」はクットロルフからとった「K」です。
準備中