南米ペルーにシカン文化と呼ばれる文化がありました。
9世紀から14世紀にかけて栄えた文化ですが、
これには深い思い出があります。
というのも、私が考古学者になりたいと思ったきっかけが
ペルーを発掘している島田泉という考古学者のドキュメントを
テレビでみたからなのです。高校生の時のこと。
この遺跡ではたくさんの黄金が見つかって注目を浴びましたが、
それよりも現代と当時のあまりにも違う世界観にすごく興味を持ちました。
ここでは「逆さ埋葬」という埋葬方法があり、遺跡の被葬者の首が切断されて
地中に埋葬されていましたが、なぜか体は逆さまに埋葬されていました。
島田氏はこの特異な埋葬方法の意味をすごく悩んでいました。
こんな文化が昔に存在していたことに非常に驚き、
文字もなにもないところから当時の文化を解明していく考古学という学問に
興味を持ったのと、日本の考古学者が世界で活躍していることに感動して、
研究職に就きたかった当時の私の方向性を決めました(当時は環境問題に関係のある
研究職に就きたかった)。
・・・・・最終的には研究テーマは南米とは無関係の古代ガラスになりましたが(笑)
と、前置き長くなりましたが、何とそのシカン文化の研究が島田氏の教え子が引き継ぐために
資金をあつめているというニュースを知りました。
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