あべのハルカス24F 大阪芸大スカイキャンパスにて開催中の展示に行ってきました。
ハルカス展望台へ上るエレベーターで17Fまで行き、さらにオフィス用のエレベーターに乗り換えて24Fへ。
今から125年前、和歌山県串本沖でトルコ軍艦エルトゥールル号が座礁して沈没。
知らせを聞いた串本の村民が乗組員救出へ向かい、負傷者を看病し、回復を待ってトルコまで
帰国できる手はずを整えました。ここから日本とトルコの交友が始まったとされています。
2007年、沈没船発掘調査が行われることになりましたが、調査の場所を決定するために、様々な
最新機器を導入して事前調査が行われました。 最先端GPSシステムとソナーシステムの組み合わせで
カーナビの100倍の精度で3D映像化し、水中の立体マップを作製したとのこと。あとは磁気探査機を
使って広範囲に探索を行い、磁気反応が強い地点を洗い出し、後に、そういった場所が調査されました。
展示内容の中心は写真で、遺物が少し。ガラスについては写真で紹介されている程度です。
エルトゥールル号関連の引き上げ品で注目を浴びるガラス品に「香水瓶」があります。
乗組員が持ち込んだ小さな瓶。
エルトゥールル号沈没とトルコと日本の友好の物語は、映画化され、近々公開されますが、
その中ではこの小瓶は、機関室兵曹が妻の涙を入れて旅のお守りにした、という設定になっているようです。
古来よりガラス小瓶は「涙壺」と言われ、主人が亡くなり埋葬される際にその小瓶に涙を入れて副葬された
と言われるのですが、この映画の設定も「涙壺」を由来としています。
調査は今も継続中で次の地点の発掘方法を検討中だそうです。