Books:本の紹介

『シルクロード入門』2010.10.11

『シルクロード入門』

シルクロード入門

  • 2005
  • 東京書籍
  • 159ページ
  1. シルクロードとは
  2. 旅と冒険 シルクロードを駆けた人びと
  3. 交易とともに花開いたオアシス都市
  4. 西域をめぐる大国間のグレートゲーム
  5. 遺跡と壁画

vitrum lab.評

 2008年に開催されたシンポジウム「ガラスのシルクロード」が開催された時に、チラシとカメラマンを担当したことをきっかけにシルクロードについて調べてみたのがこの本との出会いでした。何にも知らなかったのでタイトルの「入門」で選びました。ページ数も少なく、初心者にしては読みやすかったです。

シルクロードは古来より貿易などを通じて人とモノが行き来した、奈良からローマまでの長いルートと認識されていますが、もともとは中国の長安からサマルカンド、あるいは敦煌からアフガニスタン北部のバルフまでの道を指していて、絹の出土から範囲が拡大され、シリア、コンスタンチノープル、そしてローマが加えられていきました。それからさらに北方のステップ路、南方の海路、そしてこれらを縦に結ぶ道も含まれるようになりました。

・・・・というような「シルクロードとは何か」から懇切丁寧に教えてくれる本です。シルクロードを舞台に歴史上の人物のエピソードもふまえた歴史の授業を受けているような感じです。また探検家の話も登場します。この道を通ってガラスも往来するわけですが、残念ながらこの本ではガラスはほとんど出てきません。

vitrum labook

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2010.10.11 14:50 | その他,

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