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ついに手に入れました・・・・ – Vitrum Lab.

Blog:羅馬は一日にして成らず -2nd edition-

ついに手に入れました・・・・2011.03.06

ついに買ってしまいました。

ローマ・ガラスの研究をする上で通らなければならない本、C. Isings著 『Roman Glass from Dated Finds』。

Roman Glass from Dated Finds

例えば、現在の服に流行があるように、ある一定の期間に広く使われる形というのがありますが、それは古代においても同じです。
〇〇時代にはこういう形の土器が使われていた。しかし◇◇時代になるとこういう形のものが使われるようになった・・・・という具合。
〇〇土器と◇◇土器が実際に西暦何年に使われていたということを知るのは難しいですが、「〇〇は◇◇より古い」というように新旧関係を
明らかにすることが考古学的研究の基本になっています。コインなど年代の分かりやすいものが一緒に発見されると、その土器の年代も決定しやすくなります。特に現在のように科学的に「何年」と数字であたりを付けることが難しかった一昔前の考古学では前後関係を明らかにすることが、その遺跡の年代を推測する上で重要な方法でした。

もし過去の研究で「〇〇土器は西暦200年くらいだろう」ということが分かっていたとしたら、別の遺跡でもこの土器が発見された時、その遺跡の年代決定に役立ちます。また、別の遺跡でも見つかったということは交流関係も明らかになります。

このように、流行の形の変遷を追って年代を推測することを「型式学」といいますが、ローマ・ガラスの分野で今でもよく引き合いに出される型式学の基礎を築いたのがIsingsなのです。半世紀が経った今でも使われているってすごいです。でも考古学では古い文献を読むことは珍しくありません。しかし、問題は何と言っても手に入りにくいこと!ただでさえ古いのに、専門書、しかもこの場合、ガラスという特殊な分野、さらに英語の本。日本では手に入りにくかったですが、世界は広い!こういう「洋古書」なるものを専門的に扱う本屋というのがあり、そこで見つけました。値段に驚きましたが、円高ですし思いきりました・・・・

ハードカバーでもなく、しゃれた本でもなく、写真もなく、簡単なイラストと英文のみの本ですが、上記のようにローマ・ガラスの研究にとって貴重なものなので、すごく深みを感じる本です。こういう本とは言わなくても、将来古代ガラスを研究したいという人のために役立つ本を死ぬまでに1冊だけでも書きたいものです。

2011.03.06 23:25 | ブログ

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