Blog:羅馬は一日にして成らず -2nd edition-

恩師に会う2011.04.20

かつて吹きガラスの技術や古代ガラスの技法についてだけでなく、将来のビジョン、目的を果たすためのものの考え方など現在の仕事に大いに役立っているようなことも教えて下さった恩師・ガラス作家のS先生が京都で個展をされているということで行ってきました。

在廊日ではなかったので、作品だけでもと行ったのですが、ギャラリーの方にお話を聞けば、本日が個展最終日ということで搬出をしなければならないため、S先生がギャラリーに来るというではないですか!来るまで時間が少しあるということで、外で適当に時間を過ごしてからまた来ますとギャラリーに伝えて1時間半後・・・・

再びギャラリーを訪れると、いました!久しぶりの再会でした。全然変わっていませんでしたが、それを言おうと思ったら先に「全然変わってないやん」と言われてしまいました(笑)昔話に花が咲きましたが、古代ガラスの研究を一緒にできたことがいまでも財産になっているという言葉が非常に嬉しく思いました。私の方がお世話になりっぱなしだったのですけど。私がガラスの研究をする仕事に就かなかったことを非常に残念がっていて、普通・・というか大きくもない地元の会社に入ってしまった私をもったいないと思って下さっていたようですが、仕事内容がゼロから商品を生み出していくというクリエイティブな内容で(そうじゃなきゃやりません)、私にとって勉強になることで(でないとおもろない)、ガラスを通して培った経験を活かしていることを知ったら、むしろ喜んで下さいました。

S先生はめちゃめちゃガラス作るのがうまいんです・・・・当たり前ですけど。そして常に新しいことに挑戦している。そういう人なのに、この素人相手にマンツーマンでガラスを教えてくれ、古代の技法について一緒に考え、しかも私の「この道具はなかった」というめちゃくちゃな要望にも答えてくれ、時に一緒にガラスを見学にも行ってくれ、庭で粘土窯を作らせてくれ、私の成果が形になると喜んでくれ・・・そして今でも気に留め下さっている・・・まあ今後もそんな作家さんは現れないでしょう。久しぶりにお会いでき、変わらぬ挑戦魂にパワーをもらい帰路につきました。あっという間の2時間・・・・・今度お会いした時も恥ずかしくない自分でいたいと思ったのでした。

2011.04.20 00:28 | ブログ

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