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『ガラスの技術史』 – Vitrum Lab.

Books:本の紹介

『ガラスの技術史』2011.05.01

『ガラスの技術史』

ガラスの技術史

  • 黒川 高明
  • 2005
  • 342ページ
  • アグネ技術センター
  1. 古代から近世
  2. 19世紀および20世紀初期
  3. ガラス組成
  4. 窯炉と耐火物
  5. 光学ガラス
  6. 板ガラス
  7. 容器ガラス
  8. 20世紀のガラス工業の発展と将来

vitrum lab.評

黒川氏はガラス工芸学会でもお世話になっている方で、東芝硝子㈱代表取締役社長だった方です。現役時の経験をいかし、培ってこられた知識や情報網をぎゅっと1冊にまとめた内容となっています。時代的には古代から~現代まで、しかしガラスだけにとどまらず、ガラスを構成するソーダやカルシウムといった素材や、窯、燃料、そしてガラス繊維や光ファイバーといった、ガラスに関わる多くのものを対象としていて、私も常々心がけている広い視野での研究にはもってこいです。古代ガラスや吹きガラスばっかりやってきた自分にとって、現代の機械吹きなんて興味ありませんでしたが、ちょっとした開発のいきさつなんかが分かると面白かったです。その工程を機械ではそうするのか!と思ったり、なんでそういう発想になったのか興味は尽きませんでした。

そんな幅広い内容なので古代ガラスについてはむしろ前半で終わってしまい、ガラスに関わることや機械吹きに至るまでの歴史の方がむしろページが割かれています。ガラス産業が発展してきたのはここ100年のことです。もちろんそれより前までに基礎を築いてきた先人たちのおかげもあるのですが、ここ100年ほどの発展にはすさまじいものがあります。そしてまだまだ開発の余地があるというから驚きです。今、私たちが最高と思っている技術にもまだまだ問題はあり、その問題を解決しながら発展させていっている状態なのです。ガラスは大量のエネルギーを必要とします。限られた資源を有効活用しなければならないという社会の風潮とも付き合っていかなくてはなりません。これから先どんな風に発展していくのでしょうか。ちなみに親戚の兄ちゃんから「常温で熔けるガラスを開発したら」と言われたことがありますが、「常温で熔けるんやったらどうやって普段使うんや」と聞き返したことがあります。しかしもしかしたらそういうガラスができる日がくるかもしれません! 

vitrum labook

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2011.05.01 23:09 | ガラス, , 考古学

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