『世界の切子ガラス』
書名の通り世界中の、そして古代から現代までの主流なカットガラスが出てきます。切子といえば日本の江戸切子、正倉院の白瑠璃碗といったカットガラスを指すことが多いですが、本書ではさらに広げて彫刻(エングレーヴィング)されたガラスにも触れています。
登場するガラスは他の本にも掲載されているくらいよく知られているガラスがほとんどですが、サイズや出土地、類似品、所蔵博物館など基本的なデータが決まって掲載されているので、カットガラスの整理には便利かもしれません。博物館のカタログ感覚で読むことができます。写真も豊富です。そして、近年の化学分析が活発に行われていることを受けてか、化学成分(Mg, Kなど)が掲載されているものもあるのが印象的でした。ページ数は多くないのでさらっと読むことができます。
ここで紹介した本は以下で取り扱っております。