Blog:羅馬は一日にして成らず -2nd edition-

Small Beaker on foot 022014.07.22

前回の試作。とにかく工程に慣れるために必死だったので

実物のようにはいきませんでした。工程的にはほとんど間違いないと

思うのだけど。

今日の試作ではさらに特徴を近づけるように試しました。

前回で及ばなかったのは、

  1. 高さが足らなかった
  2. 台の幅が器部分より短くなった
  3. 器の下部を角ばらせることができなかった
  4. 実物より太くなった

主にこの4点。

とはいえ、前回より細長く吹くことを心がければ3以外は解決できると考えました。

3に関してはジャックをまっすぐに入れることで解決できそうでした。

さらに、台の部分。

これまでは平らにつぶさずに試作してたのですが、つぶさないと実物のように平らに

ならないことから、つぶすことを試みたところ、平らになるだけでなく、台に幅がでるようになりました。

左右を比較。右が平らにした台。

本体と台が一つのガラスでできている古代ガラスの多くはこうして台をつぶしていることが多い。

これはジャックで挟んで成形しないと、ここまで平らにならない。つまり台の表裏面両方から同時に力を

加えないと平らにすることは難しい。台の底を平らにするためパドルを当てたりするだけでは、台の中に

ある空間を押しつぶすことができません。なぜそこまでして平らにつぶさなければならないのか?別に

空気を含んだままのふっくらした台でもいいのでは?という疑問がわきますが、これは古代ガラス実物の観察のみ

から答えることは難しいのですが、実際問題として、平らに押し潰さないままの台は押しつぶした台よりも強度がないので

割れやすいという物理的な問題が考えられます。2つ目として、平らにした方がポンテを付ける面積が確保できるという

製作上の問題。これらの問題は平らにした台とそうでない台の試作をもっと繰り返さないと見極められませんが、

現時点ではこのように考えています。

研究はつづく!

 

 

2014.07.22 01:51 | Small Beaker on foot, ブログ

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