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『おかしなジパング図版帖』 – Vitrum Lab.

Books:本の紹介

『おかしなジパング図版帖』2015.02.10

『おかしなジパング図版帖』

 

 

 

  • 宮田珠己
  • 2013
  • PIE
  • 207ページ
  1. おかしな王国、発見!
  2. オランダ使節、珍妙な国を旅する
  3. へんてこな人々、あべこべな習俗
  4. 謎の王ダイロと、武士と呼ばれる戦士たちの世界
  5. 得体の知れない宗教
  6. 世界の片隅で歴史は動く

vitrum lab.評

一昔前に外国人によって紹介された日本の姿はツッコミどころ満載のとても日本とは思えない姿でした。
当時の書物の図版をたくさん使って紹介し、著者がツッコんでいる本で、結構笑えました。大阪人が書けば
もっと面白かったかも。

4、500年ほど前の日本はヨーロッパでは存在するのかしないのか、かなり異質な国と思われており、
訪れる外国人も少なかったことから情報が錯綜し、実際に訪れないまま描かれたり、又聞して描いた書物が
出版されていました。そのため、想像を膨らませて描かれることが多く、描いた本人は大まじめなのですが、
それゆえめちゃくちゃな内容にわらけてしまいます。

例えば京都の三十三間堂の紹介をしたケンペルによると仏像の数は全部で3万3333体もあると書いている。
多すぎやろっ!(笑)

フランス人宣教師ギョームはデニチ(大日のこと)はゼウスのことであり、3つの頭をもつ神はキリスト教の三位一体の姿を表したものと
理解し、最終的にシャカをイエスだとしている。

日本の僧はデニチは大日ではなくダイウソ(大嘘)だと冗談交じりで批判している。

この日本の僧の返しが絶妙で日本人らしくて好きです。

他にも大仏が全裸の女性として描かれていたり、武士の鎧や日本の城がヨーロッパ風だったり、
そして、当時から日本人は礼儀正しいと言われていたみたいですが、武士同士のお辞儀の仕方が
前屈運動みたいになっており、これがやたら出てくるところなどは、イメージとしてかなり定着していた
ように思えます。

著者は研究者ではありませんが、これらの図版の面白さを伝えたいということで、図版が豊富に出てきます。
鎖国が解かれると、来日者も増え、日本の情報はまともに伝えられるようになって面白みがなくなっていきますが、
それ以前の情報が少ない時代の貴重な資料を、学術的な目で見るのではなく、粗さがしをしてツッコんでみましょう。

 

vitrum labook

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2015.02.10 02:01 | その他,

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