武装勢力によってシリアのパルミラ遺跡が破壊の危機あるという記事。
高校の時にこの遺跡の発掘の記事を見て大学を決め、この記事に紹介
されていた教授の下でレバノンで発掘できる機会を得、自分の研究テーマ
のためにシリアに行き、その合間に念願のパルミラを訪れた私。
そういう意味でとても縁を感じる遺跡なのですが、それが破壊されるかもしれない
とは悲しいことです。
日本の調査隊によるパルミラ遺跡発掘はシリアでも知られていて、特に博物館では
よく話題になりました。そのおかげもあって、本来は写真撮影が禁止なのに、
許可していただくこともありました。私がパルミラを発掘していたわけではないのですが。
現地の人にとってこの遺跡が外国とつながる役割を果たしていて、それを喜んでいるようにも
思えたのですが、それをよく思わない勢力に支配されつつあるということでしょうか。
怒りの矛先が人間ではなく遺跡に向かうだけマシと考えるべきか・・・
ここを訪れた時、日本人による発掘が行われていて、夕食に招いていただきました。
帰る頃には真っ暗で、その時の満天の星空は忘れることができません。