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牛肉を考古学視点で見る – Vitrum Lab.

Blog:羅馬は一日にして成らず -2nd edition-

牛肉を考古学視点で見る2015.06.04

実家で晩御飯を食べた時のこと。
焼き肉をしてくれたのだが、牛肉の入ったパックをみて
「お?次の時代に入った」と感じた。

今まで牛肉パックにパセリがよく入っていたが、写真のシールになっていた。
本物のパセリから形だけ踏襲してシールだけになる。そこにパセリを入れていた
本来の意味が失われ、見かけだけパセリを入れた風になってしまった。

このようなことはスーパーに行くだけで所々に見られる。例えば魚のパック。
昔は笹の葉が入っていたものがあったが、今はトレイに笹の葉が印刷されているだけ、
といった具合だ。

実は考古学で年代を考える時、この視点が生かされる。

↑ は大学の最初の講義で使った資料。ミッキーマウスと自動車がいくつか描かれている。

ミッキーや自動車に興味がなくても、だいたいの人はこれを古いものから新しいもの順に
並べることができる。

ミッキーにしろ、車にしろ、それぞれいつ流行したのか分からなくても、その形から
並べてみると時代の流れが分かる。これを「相対年代」という。「〇〇に対してこれは
古い、新しい」という年代付けである。これに対して、「〇〇年」と具体的に年代や年号が
与えられたものを「絶対年代」という。

発掘されたものが絶対年代が分かるものであれば大きな成果といえるが、大抵の場合、
年代は分からない。そこでこれまでの発掘事例などから年代を推測するために、
相対年代の方法が利用される。

考古学者は、 日常生活においてこのような変化を敏感に感じ取るのだ(多分)。

この牛肉パックのパセリシール。もともとパセリは匂い消しや食中毒予防といった効果を
見込んで添えられていたらしいが、冷蔵技術の発達やコスト削減などのために、必要なくなった
のだろう。やがてシールもなくなる日が来るに違いない。

 

2015.06.04 00:26 | ブログ

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