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『銃・病原菌・鉄』 上 – Vitrum Lab.

Books:本の紹介

『銃・病原菌・鉄』 上2016.10.04

『銃・病原菌・鉄』 上

 

  • ジャレド・アイアモンド・著 倉骨 彰・訳
  • 2000
  • 草思社
  • 416ページ
  1. プロローグ ニューギニア人ヤリの問いかけるもの
  2. 第1部 勝者と敗者をめぐる謎
    第1章 1万3000年前のスタートライン
    第2章 平和の民と戦う民の分かれ道
    第3章 スペイン人とインカ帝国の激突
  3. 第2部 食料生産にまつわる謎
    第4章 食料生産と征服戦争
    第5章 持てるものと持たざるものの歴史
    第6章 農耕を始めた人と始めなかった人
    第7章 毒のないアーモンドのつくり方
    第8章 リンゴのせいか、インディアンのせいか
    第9章 なぜシマウマは家畜にならなかったのか
    第10章 大地の広がる方向と住民の運命
  4. 第3部 銃・病原菌・鉄の謎
    第11章 家畜がくれた死の贈り物
    (下巻へ続く)

vitrum lab.評

人類史1万3000年という長大な歴史を、タイトルにある「銃・病原菌・鉄」をキーワードにして辿るジャレド・ダイアモンドのベストセラー。
もともと人類が誕生した時点では互いにそれほどの違いがなかったはずが、なぜ今ではこうも多様な人間社会になったのだろうか?という人類史の大きなテーマを追及する。

非常に分かりやすく、キーワードを絞ることでシンプルな歴史観で人類史を辿ることができます。読むと他にキーワードと思しきものに
出くわしますが、彼が選んだのはタイトルになっている3つ。しかし、そのキーワードの奥には様々な要因が絡んでおり、それを紐解いていくかのように話は進んでいくのですが、それがまた面白い。

例えば、スペインがインカ帝国に勝利した要因として挙げられているのが、スペイン軍が銃を持っていたからであり、馬を乗りこなしていたからであり、そしてインカの地に病原菌を持ち込み、インカ軍に数的にも精神的にもダメージを与えたからであるということはよく知られている。では、なぜスペイン人が銃を持てるようになってインカ人は持てなかったのか。なぜスペイン人が馬を操るようになって、インカ人は操れなかったのか。なぜスペイン人は病原菌に対する免疫があってインカ人にはなかったのか。そもそもなぜスペイン人は海を渡ってインカ帝国を攻めることができたのに、インカ人が海を渡ってスペインを攻めるようなことにはならなかったのか。このような問いに対するひとつひとつの答えが、上述の「もともと人類が誕生した時点ではほとんど違いがなかったはずが、なぜ今ではこうも各々が違う世界を形成しているのだろうか」というテーマに答えを与えてくれる。ここに至るアプローチや著者の主張が正しいか否かは別として、本書の考察には知的好奇心がくすぐられました。何より分かりやすい。それは翻訳者の功績でもあるのでしょうけど。

本書は上巻で、人類史の大きなテーマ探究はまだ続きます。

vitrum labook

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2016.10.04 23:40 | ブログ, , 考古学

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