『黄金の世界史』
古代から現代にいたる黄金にまつわる歴史。産出量の違いはあるとはいえ、世界の様々な地域で産出する金。古代から権力の象徴や崇める対象として人類を魅了してきた金は、支配者層が持つことが多かったが、近代になるとゴールドラッシュによってたちまち庶民が大金持ちになることがありました。このような特殊な例は別として、古代から経済が発展していくなかで、貨幣が誕生し、その価値を量るものとして金はずっと身近なものであり続けました(たとえ手に入らなかったにしても)。以上、ざっくりとした歴史を本書ではさらに詳しく書いています。
金に縁のない自分にとってそれはお金に換算したらどれくらいになるのだろうといった価値観しか思い浮かびませんが、それが金貨としてではなく、神への奉納のためや、支配者の威信財としてもてはやされていた時代、お金としての価値観がなかった時代、当時の人々がなぜ金に関心を持ったのかは興味深いところです。本書ではその部分は詳細には書かれていなかったため、若干のもやもやは残りましたが、黄金の歴史を知るには分かりやすい本でした。
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