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『海洋考古学入門』 – Vitrum Lab.

Books:本の紹介

『海洋考古学入門』2019.01.24

『海洋考古学入門』

  • 木村 淳、小野林太郎、丸山真史
  • 2018
  • 東海大学出版部
  • 153ページ
  1. 水中考古学と海事考古学
  2. 沈没船遺跡とアジア海域史
  3. 史跡沈没船と水中文化遺産の保護
  4. 海から見た人類の進化と歴史
  5. 島嶼と沿岸考古学
  6. 海域アジアにおける海民の過去と現在
  7. 動物考古学からみた海と人の歴史
  8. 先史時代の奈良盆地における海産物利用
  9. 近世の海産物利用

vitrum lab.評

日本では「水中考古学」という呼び方の方が馴染みがありますが、定義にこだわるならばその名称は「海洋考古学」と呼ばれるカテゴリーの中に含まれる一領域であるようです。国際的な視野からみたこの学問の位置付けを明確にするため、この学問の定義がまだ定まっていない日本において教科書的な役割を果たせるようにと作られた本。水中遺跡や沈没船のみならず沿岸地域、河川、港やその他水域に関わる建造物、漁具、水棲生物などと人との関わりを対象とする学問で、本書の内容もこういったものを扱った内容となっています。また、特に水との関りを示す遺物として魚や貝といった水棲生物との関係を示唆する遺物が発見されることが多いため、数ある考古学的研究分野の中でも「動物考古学」がこの本に含まれています。

ガラスについてはコラムの中で少しだけ取り上げられています。弥生時代になるとガラス玉が各地で発見されますが、当時、国産ガラスは存在せず海を渡ってガラスは入ってきたと考えられています。この流通ルートは今後さらに議論が盛んになっていくと思われます。

本書を読むと確かに今まで何気なく水中考古学といっていたものが海洋考古学と言った方がしっくりくるように感じられます。まだ陸上の考古学より遅れた感があるものの、今後さらに発展すれば陸上と水域の考古学が互いに補完的な関係になっていくことが期待されます。

vitrum labook

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2019.01.24 09:01 | , 考古学

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