『これならわかるパレスチナとイスラエルの歴史』
・・・イスラエルをめぐってとり交わされる、アメリカと国連や国際社会の交渉やかけひきなど、パレスチナ問題を考える過程で、私たちがイラクをふくむ中東の国とどう向き合ったらよいか、日本政府は何をするべきか。そして私たちに何ができるのかも見えてくるはずです。私たちが国内で平和を守って行動することが中東和平に固く結びついているのです。・・・
前に紹介した『レバノンの歴史』に出てくるイスラエルやパレスチナ問題についてもっと詳しく知りたいと思っていたら見つけた本です。
パレスチナとイスラエルの延々と続く報復のやりあいの元はいったい何なのか、それを聖書の時代にまでさかのぼって時間軸に沿って紐解いていく内容になっています。読めば読むほど宗教・宗派の複雑さや、近隣諸国やアメリカの政治的かけひきがあったり・・・と複雑さが増し、個人的にはまだまだ頭が整理しきれていませんが、テーマが一点に集中した内容であることと、QアンドA方式になっているので、分からなかったところを後ですぐに調べやすくなっていて、ちょっとした辞書代わりになります。
とはいうものの、歴史的な理由や政治的なかけひきがあったとしても、やたらと高官が暗殺されたり、無差別に虐殺したりと、イスラエルとパレスチナがお互いやりあっていることは日本人にとって何がそこまでさせるのかやはり理解しがたいところはあります。歴史が深いです。ようやくイスラエルの中でさえパレスチナに対する態度を改めようという声が高まってきているのが希望というべきか・・・。
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