『ガラス入門』
・・・・ガラスの名工や巨匠たちが、このようにして大いなる情熱をもって創りだしてきた新旧の名作を鑑賞するためには、それを作るために、どのような技術や技巧が使われているかを知ることが、作品の解釈や鑑賞に、大きな手がかりを与えてくれる。技術や技巧の背後には、作った人の精神力や思想、そしてその時代の社会状況や工房の状況が隠されている。・・・
和書で一番最初に読んだ本。何も分からなかったのでタイトルで選びました。技術のことと、ガラス史のことが簡単にまとめられています。日本でガラスの本といえば由水氏というくらいたくさん書かれています。この本をきっかけに芋づる式に由水氏の本を見つけては読みあさる・・・を続け、基礎知識を身につけました。
考古学的な視点よりはむしろ美術史的な観点からガラスのことが書かれています。単に歴史を追うだけでなく、時代時代にガラス界をリードした国のガラスの特徴も知ることができるので、あの国とこの国のガラスはどうちがうの?ってことが分かりやすい。歴史を追うのか技術を追うのか・・・どちらにするか悩む人にはちょうどその中間的な内容で、ほんとに入門としては良いかと。
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