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『興亡の世界史03 通商国家カルタゴ』 – Vitrum Lab.

Books:本の紹介

『興亡の世界史03 通商国家カルタゴ』2010.10.01

『興亡の世界史03 通商国家カルタゴ』

通商国家カルタゴ

  • 栗田伸子(ローマ帝国と周辺地域)
    佐藤育子(フェニキア・カルタゴ史)
  • 2009
  • 講談社
  • 414ページ
  1. フェニキアの胎動
  2. 本土フェニキアの歴史
  3. フェニキア人の西方展開-伝承と事実-
  4. カルタゴ海上「帝国」
  5. 上陸した「帝国」
  6. カルタゴの宗教と社会
  7. 対ローマ戦への道
  8. ハンニバル戦争
  9. フェニキアの海の終わり

プロローグより

・・・西洋古代史を考える上で重要でありながら、従来、正面から取り上げられることの少なかった、古代地中海のいわば「失われた半分」の歴史を復元するためのささやかな試みである。フェニキア人のフェニキア本土および植民市の歴史-そのフェニキア人の活動がギリシア勢力と均衡しつつ作り出していたローマ以前の地中海の歴史-をある程度包括的に描き出すことで、ローマとカルタゴの対決に収斂しがちなこのテーマに、いくらかでも鳥瞰的視点を加えることができればと思う・・・

vitrum lab.評

フェニキア関係の本で日本人研究者による本。これまで翻訳本がほとんどだったフェニキア研究が日本人によって書かれたという点で画期的な本といえます。最初にカラー写真が数ページあり、そこにはガラスの写真もあります。地図もカラーで見やすく、そして最後に索引もついています。

全体としては目次を見て分かるように、フェニキアの歴史を順に追っていく形ですが、各章とも最新の成果を基にした非常に細かい記述です。これまでの本にあったように現代人にとって興味をひくような人身御供の儀式や、ローマとの戦争にカルタゴは一度は勝利寸前までいくも、最終的に完膚なきまでに叩きのめされるドラマチックな説話を語る記述はもはやそこにはなく、冷静に分析しているところが逆に真新しく感じます。フェニキア関係の本の中では最もおススメです。ちなみにレバノンで発掘していた時に出土した、タニト神が刻印された分銅が登場します!

ガラスのことはほんのわずかに取り上げられています。やはり人頭玉が登場します。

vitrum labook

ここで紹介した本は下から選んでご購入いただけます。フェニキアシリーズは充実しています(笑)

2010.10.01 22:40 | ガラス, , 考古学

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