Books:本の紹介

『考古学入門』2010.10.07

『考古学入門』

考古学入門

  • 鈴木公雄
  • 1988
  • 東京大学出版
  • 212ページ
  1. 考古学の範囲
  2. 考古学の方法
  3. 考古学の調査
  4. 考古学と関連分野
  5. 考古学と現代社会

vitrum lab.評

大学時代、友人から勧められて読んだ本。当然、ガラスを研究する前のお話。考古学といえば発掘というイメージしかなかったのですが(もちろんこれなしで考古学はあり得ませんが)、いまや調査研究には自然科学的手法を用いたり、出土品に対しては保存科学的研究の成果が使われたりと、学問的な領域が幅広くなっているということを受けて、著者がそれを分かりやすくまとめた本。「入門」だけに非常に分かりやすく、また一般的な考古学のイメージをいい意味で払拭してくれます。

発掘ができなくても考古学に携われる、発掘には考古学以外の学問知識も必要・・・いろいろな取り方がありますが、人類の現在に至るまでの歴史を再構築していくという壮大なテーマが考古学にはありますから、あらゆる学問や知識、方法を用いて挑まなければとてもとてもこのテーマを仕上げることは不可能です。そこで各々が得意とするやり方でアプローチし、時には色々なアプローチ方法を持っている研究者と共同で研究していくことがますます増えていくでしょうが、それにはどういうものがあるのか、基本的なことがこれで分かります。そして、想像以上に考古学と関連する学問が多いことが分かります。ただし、アプローチ方法は年々増えていっていますし、それぞれを単独で追求していくのか、色々と併せ持つようにしていくのか、はたまた、自分で開拓していくのか、それは個人の自由です。自由な発想をもって読むことをおススメします。

vitrum labook

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2010.10.07 14:43 | , 考古学

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