『続 考古学のための化学10章』
・・・この分野の研究の発展はますます著しく、また前書では紙数の制限のため日本における考古化学の現状をすべて網羅できなかったこともあって、このたびその続編をまとめることになった。本書ではこの分野のその後の進歩・展開や、前書では触れなかった開発中の新しい手法を取り上げたばかりでなく、日本の考古化学の現状に国際的な視野からスポットライトをあてることを試みた。・・・
題名から分かるように『考古学のための化学10章』の続編。でも内容は前書にはみられなかった内容がたくさん盛り込まれています。
今回はガラスが1章分まるごと割かれています。ガラス成分、着色のメカニズム、原料と熔解、産地などガラスを化学的に見た場合、よく議論されることがここでも取り上げられ、しかも分かりやすい。前書と同様、「化学」と名がつくものの、どの章も理解しやすいです。前書も含め、考古化学系の本としてはかなりおススメです。
ここで紹介した本は下から選んでご購入いただけます。この本はいくつかシリーズがあります。