Books:本の紹介

『アンコール・ワット』2010.10.12

『アンコール・ワット』

アンコールワット

  • ブリュノ・ダジャンス 著
    石澤良昭 監修
  • 創元社
  • 214ページ
  1. アンコール遺跡の発見
  2. 博物学者の時代
  3. 探検と植民地主義
  4. 探検の終わり
  5. カンボジア王国とアンコール
  6. アンコール、民族の誇り

vitrum lab.評

私の好きな「知の再発見」双書。他にはない写真やイラストの数々、文章よりもイラストを重視したかのようなレイアウト。このシリーズは見てるだけで楽しい。

内容は考古学的ではありますが、どちらかというとアンコール・ワットの研究史といいますか探検史といいますか、誰が発見し、どのように世界に紹介したのかが中心に書かれています。

アンコール・ワットは建設されてからずっとそこにあるわけですが、時代を経てやがて忘れ去られ、再び発見され、今ではカンボジア観光の中心となっています。この間、たくさんの探検家や宣教師がこの地を訪れ、貴重な記録を残しています。次々と入れ替わる探検家たちをアンコール・ワットは黙って受け入れてきたわけですが、この地の歴史を少し離れた目で見ているような感覚になります。

そんな内容ですので、遺跡の具体的な説明をしているわけではありません。なので旅行前に読むというよりも帰ってからまだもっと知りたいと思うのならば読んでみては良いかと思う本です。

vitrum labook

ここで紹介した本は下から選んでご購入いただけます。カンボジア関係もいろいろ紹介してます

2010.10.12 13:46 | その他, 保存科学, , 考古学

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