Blog:羅馬は一日にして成らず -2nd edition-

古代ガラス玉作り講座をすることになりました2011.01.21

昨日、奈良県橿原市にある千塚資料館へ行ってきました。

来る2月26日に小学生~中学生を対象に古代ガラス作り講座をすることになったからです。
参加人数は20人、とても一人では全員を見ることができないので、ボランティアさんに手伝っていただくため
そのボランティアさん向けにガラスを体験していただくためです。

千塚といえば新沢千塚古墳群が有名です。前から行きたいと思っていたのがようやく叶いました。
なぜなら、この古墳群の中の126号墳とよばれる古墳から吹きガラスが発見されているからです。
古墳群と呼ばれるだけあってその数はなんとおよそ600基!

まずはその出土ガラスを見せていただきました。といっても復元品ですが、
それを実際にガラスで作ったのだとしたら、どういう作りなのか興味があったので
事前にお願いをして見せていただくことになりました。

復元品なので古代のガラスではないですが、復元しながら研究する私にとって復元品をみることも
勉強になります。どんな人がどのようにして試行錯誤なしながら作ったのか気になります。
昔のことなので記録とかないだろうとダメもとで聞いてみたら、あったのです!携わった人の記録が。
資料館の、そして私の先輩になるYさんがそれを用意していてくださっていました。
これについてはまた機会がある時に紹介します。
復元品は汚れやヒビまでも再現されており、本当にほんものそっくりでした。すごい。

さて、お昼にこの古墳群へ連れて行ってもらいました!
本当にあちこちにポコンポコンと土盛りがされていてすべて古墳なんだとか。

新沢千塚古墳群

そしてガラスが見つかった126号墳が↓

126号墓

・・・ものすごい拍子抜けするくらい普通の古墳で周りにあるものとなんら変わり映えがしません。
とても当時貴重なガラスが埋葬されていたとは思えないくらい普通でした。これは意外でした・・・
横穴の入り口があるわけでもなく、ただ埋葬者を埋めて盛り上げただけのものです。
発見されたガラスについてはあらためて紹介します。

さて、次にいよいよボランティアさんに講座。千塚資料館にはガラス設備がないため、ここから北東に走って
リサイクル館へ向かいました。

つづく・・・

2011.01.21 23:21 | ブログ

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