『民族藝術』vol.282012.04.19
『民族藝術』vol.28
特集 ガラスの東西
- カラーグラヴィア:ガラスの東西 (谷一 尚)
- ローマ帝政後期の浮彫装飾付濃青ガラス大皿片考
―海の生き物たちのモチーフを中心に (藤井慈子)
- 古代西アジアにおける着色顔料の変遷と技術革新 (中井 泉・阿部善也)
- 中世エジプトのガラス製装身具 (真道洋子)
- 古代と現代のガラス窯 (島田 守)
- 世界のウランガラス ―欧米と日本 (宇野澤辰雄と小川三知)
- ゴールド・サンドイッチ・ガラスの技法と展開
―中近東文化センター「ゴールド・サンドイッチ・ガラス碗」より (迫田岳臣)
- ガラス作家の眼で視た古代ガラス技法 ―ツイストケートを使用した作例の考察 (松島 巌)
民族藝術学の諸相
- スマトラ島パセマ高原の岩刻画 (賈 鍾壽)
- 鉄道局組合が祀るローカル神
―南インド・ケーララ州における神霊信仰の隆盛と「ダルシャン運行」 (竹村嘉晃)
- ペルシア細密画にみる『創造物の不思議』
―イギリス王立アジア協会所蔵・トゥルクマン王朝時代の写本より (林 則仁)
- 「黒人芸術」と脱植民地化 ―サンゴールとファノンおけるアフリカ黒人文化論に即して (柳沢史明)
- ルイ・ラロワにおけるアジア音楽の認識について ―『中国音楽』(1910年頃)を中心に (根来章子)
- 19世紀後半のハンガリーにおけるツィンバロン教育の近代化と「民衆音楽家(”nepzenesz”)」批判
―ツィンバロン教師アッラガ・ゲーザの議論を中心に (太田峰夫)
- 19世紀前半の京都における「はやりうた」の唄本について
―阿波屋定次郎の出版活動を通して (黒川真理恵)
- 大正時代の雑誌『オペラ評論』及び『オペラ』にみる日本のオペラ受容について ―読者の動向を中心に (中津川祥子)
- 根付の芸術性について ―触覚性から視覚性へ (大西弘祐)
- 三川内焼の意匠を考える ―猿・栗・龍から (泉 滋三郎)
- 春木南華研究序説 ―幕末を生きた町絵師の憂愁 (久保佐知恵)
- 東北地方の一人遣い人形芝居、猿倉人形の成立に関する一考察 ―『鑑鉄和尚の傘踊り』の成立状況をめぐって (薗田 郁)
- 「具体」以前の吉原治良 ―こどもの造形との関わりを中心に (鈴木慈子)
- 勝田嗣治が手掛けた舞台美術 ―ヨーロッパと日本の劇場空間で (佐野勝也)
- 呉淋の思想的根底とその涅槃図の受容 ―明末思想を中心に (高橋亜季)
- 曾鯨筆《柳敬亭像》を巡って (口井知子)
民族藝術学の現場
- 山本作兵衛コレクション展 (乾 淑子)
- ドイツで注目される日本の「わざ」 (外舘知子)
- 伊部京子のWashi Tales (深津裕子)
- 大学博物館の企画展示 ―博物館学習の一環としての展示制作 (高橋英次)
- 現代の染めに向けて (森口まどか)
- 織人としての北村武資 ―「織を極める・人間国宝北村武資」展を観て (加藤類子)
- 近代建築の民俗誌へ:2011年建築展二件 (伊從 勉)
- 型染めとテキスタイルアート、その珍奇性 (福本繁樹)
- 現代の染め 福本繁樹〈蠟染め〉×福本潮子〈藍染め〉 (中塚宏行)
- 幽玄な黒の奥深さに、パリで気づいてから (吉村良夫)
- 近くて遠いアイヌ音楽 ―ワールドミュージックとしてのトンコリ (薗田 郁)
- ―地域だけの道具組みで茶会を開く (中島史子)
- 歌舞伎は災禍から何を学んだか ―「平成中村座 11月大歌舞伎」から (奥野卓司)
- 新しいコンサヴァターがつくった展覧会 (鈴木滋子)
- 異邦人のフーガ (佐々木千恵)
- ‘南洋美術の父’と息子の70年
第8回木村重信民族藝術学会章
- 大久保恭子著『「プリミティヴィスム」と「プリミティヴィズム」 ―文化の境界をめぐるダイナズム』 (吉田憲司)
書評
- 川口幸也著『アフリカの同時代美術複数の「かたり」の共存は可能か』 (大久保恭子)
大会報告
- 第27回民族藝術学会大会報告 (谷一 尚)
- 彙報
vitrum lab.評