Blog:羅馬は一日にして成らず -2nd edition-

ツタンカーメン展に行きました2012.07.03

大阪港で開催中の「ツタンカーメン展」に行ってきました。
土砂降りで、開館直後というのにすでに10分待ち。人気はほんもののようです。入場までに結構歩かされ、入口でさらに待たされましたが、これは入場者の整列という意味もあるように思えました。

入口前には中が見えない大きな扉があって、博物館の入場としては今までにない仰々しさでしたが(笑)、ある程度人数が揃ったところでその大きな扉が開き、大きなスクリーンのある部屋へまず案内され、3分程度の映像をみた後、展示室へと移動するというように、入場者数の制限と演出をうまく組み合わせた方法を考えたのだと思います。

噂に違わぬ展示内容で、黄金の棺やら装飾品はみものでした。展示ケースの
間には隙間が多く、側面も見れることが多かったのがありがたかったです。
人が多かったのでゆっくりと見ることは出来ませんでしたが、いくつか興味深いものがありました。それはもちろん黄金よりもガラスなんですけど。

  1. ガラス器の模倣品
    ガラス器の形を木で作って、色を塗った模倣品がありました。金属器をガラスで似せて作られていたことはありますが、ガラス器を別の素材で似せた例はあまり見たことがありません。
  2. ガラス製の枕(コチラの写真参考)
    エジプトのガラスでは有名ですが、イラストでしかみたことがなく、本物を見たのは初めてでした。青いガラス製で、私が見た本では台部分と頭を乗せる部分が木栓でつながっていたものですが(『ガラス古代史ノート』p53)、これはすべて一つのガラスでできていました。大きなガラス塊を削って仕上げたもので、工業製品のような出来栄えです。
  3. スカラベ付胸飾り(コチラの写真参考)
    スカラベとはフンコロガシと呼ばれる昆虫で、古代エジプトでは太陽神と関連付けられていましたが、この胸飾りに使われているスカラベが天然のガラスを使って作られているということです。天然ガラスというとたいていは黒曜石を連想するのですが、砂漠に隕石が落ちてできたガラスだということです。

ほか、ガラスは装飾としてかなり多用されています。黄金の棺にも象嵌されています。他の貴石にまぎれて目立ちませんが、展示品の多くに見られました。

帰りにはお土産を・・・ちょっと変なものありますけど・・・

・ちょっとおかしなポストカード
・「ツタンカーメンメン」ラーメン 塩・みそ
・クッキー YOKU MOKUとのコラボ

2012.07.03 20:05 | ブログ, 博物館へ行こう

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