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”レバノン共和国ブルジュ・アル・シャマリT.01遺跡と壁画地下墓”に関する研究会2日目② – Vitrum Lab.

Blog:羅馬は一日にして成らず -2nd edition-

”レバノン共和国ブルジュ・アル・シャマリT.01遺跡と壁画地下墓”に関する研究会2日目②2013.11.22

地下墓の築造年代と被葬者について

この地下墓は一体いつ築かれたのか?について発掘品から様々意見が交換されました。


奈良大学 2010年 『レバノン共和国壁画地下墓の修復』概要報告書より

人骨

人骨の調査によって被葬者の性別、年齢、病歴、栄養状態、生前の姿など様々なことが分かります。
T.01からは人骨が発見されており分析されましたが、状態が悪く詳細なことは不明。また、後世に
当時とは別の人骨が追葬された可能性も考慮しなければならない。

年代測定結果とモザイクに描かれていた年号がうまく合致しないという課題がある。

モザイク

ティール歴322年=西暦196/197年を示す碑文が描かれている貴重な発見。
年代の碑文があるモザイクは珍しい。「誰だって死ぬのだから」という慣用句も。

アンフォラ

東側の壁画に描かれた2つのアンフォラの型式学的な年代考察。ティールでは2世紀からよく見るアンフォラ。ビブロスから
持ち込まれたタイプのアンフォラもあるとのこと(右側)。

アンフォラの示す年代とモザイクに描かれた年代とのズレをどう解釈するか?が課題

被葬者

壁画には「さらばリューシス 誰だって死ぬのだから」の銘文。リューシスはギリシア系の人名。
この表現は珍しく、5世紀の墓碑に1例だけ見られるとのこと。よく見られるのはモザイクにあった銘文「死なない者はいない」というニュアンス。
どちらも同じ意味ですが、表現の仕方が違うとのこと。なお、モザイクの銘文には人名は描かれていない。

壁画とモザイクの銘文からも年代のズレが考えられ、被葬者も年代も解釈の仕方が難しい、というのが討論会での
結果となりました。まだまだ研究の余地がある興味深い課題です。

2013.11.22 22:37 | ブログ, レバノン, 研究会

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