いま 『おかしなジパング図版帖』という本を読んでいるのですが、
これは江戸時代にモンタヌスという外国人が、日本を訪れた外国人の話を聞いたり、又聞きしたりした
だけで描いた絵を紹介する本で、当人自身は日本に来たことがないため、でたらめな描写になっていて
そこが面白い。ここは本当に日本なのか?と思わせてくれるのですが、当時はヨーロッパからみれば
日本は東方の端っこにあったため神秘的な国として紹介されていて、著者だけでなく、当時のヨーロッパ人は
みんなこんなイメージを持っていたとのこと。
そんなツッコミどころ満載のこの本を読んでいたら、偶然にも堺市博物館で「ふしぎの国へようこそ」展が
あって、モンタヌスの描いた地図を中心に展示されていたので行ってみました。
この博物館、古地図をコレクションとしてたくさん持っているようです。とはいえ、堺にまつわるもの
ばかりなので、この本のような、面白いツッコミどころ満載の描写はなく、少し残念でしたが、
生で資料を見ると、これを手作りでつくっていたことがすごい。やはり実物ならではの迫力があります。