大学を卒業してからは古代ガラスの研究を無所属ですることになりました。
京都の工房へ通いながら、いろいろな博物館の古代ガラスを見せて頂くために
復元品を携えて、学芸員さんとお話しして、自分の研究成果を見て頂く。一方で、卒業制作では
再現できなかった二連瓶の技法解明を継続していました。
こうしてつながった先生方は今でもつながっています。
そうこうしているうちに、博物館ではガラスに関連する展示が頻繁に行われるように
なり、復元品を展示する機会が与えられるようになりました。
↑ 中近東文化センターや岡山市立オリエント美術館での企画展に出品
中近東文化センター「イスラームのガラス」展の様子。
このガラスはカットが施されていて、私はカットができないので
これを岡山の作家さんのところへ持って行って、カットしていただきました。
2002年には母校のレバノン発掘が本格化し、レバノンでガラスが出土しているということで
I教授に誘っていただき、 初年度はガラスを発掘することはできませんでしたが、翌年、
念願のガラス発見。
この経緯は「レバノンとガラス 06」に詳しく書いています。
この経験から大学院に進学を決意します。
つづく