Books:本の紹介

『ガラスの生長』2017.06.11

『ガラスの生長』

 

  • 各務鑛三
  • 1978
  • 中央公論美術出版
  • 205ページ
  1. ガラスの発見とその発達
  2. ガラスの伝播
  3. 日本のガラス
  4. ガラスの科学
  5. 近代のガラス
  6. 工芸ガラス

vitrum lab.評

著者はクリスタルガラス工場「各務クリスタル」を創立した各務鑛三。私が1歳の時に出版された本書はこの時ですでに
再版ですので、初版はもう少し古くなります。そんな時に書かれた本ですので、カラー写真はおろか、モノクロ写真もない、
手書き風のイラストが挿図として入っているような時代を感じる本です。
内容はガラスの歴史に半分以上が割かれており、その後にガラスの科学的特徴や技術などが書かれています。
今ではもちろんこのような構成のガラス本は由水常雄氏をはじめとして幾人かの方が書かれているので、
ここから何か新しいものを得るということは難しいかもしれませんが、歴史や技術など専門的な部分はさておき、
全体としては今読んでも全然遜色のないものだと思います。当時登場したばかりの光ファイバーが、今や生活に欠かせない
ものになっているところなど、確実に技術の進歩を感じるところがあると、さすがに時代の流れを感じますが・・・

vitrum labook

ここで紹介した本とお勧め本

2017.06.11 06:47 | ガラス, , 考古学

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