現代のガラス器の基本的な形状はすでにローマ・ガラスの多くに見られるものですが、
台のあるコップもそのうちの一つ。とはいえ、現代では、台は本体とは別のガラスを付けて作ることが
多いですが、古代では一つのガラスから作りだされることがよくありました。
これは古代ではアシスタントがいなかったことと関係していると考えられます。
本体とは別のガラスを使う場合、アシスタントに別のガラスを持ってきてもらうことが必要となります。
アシスタントがいない状況で台付きのコップを作るのであれば、一つのガラスから作る方が理にかなっています。
吹いて伸ばしたガラスの先の方をジャックでくびれをいれ、絞り込んでいくことで台の形を作り出します。
どの位置でくびれを入れていくかがポイント。この位置によって台の大きさが決まります。
参考にしたガラスは4-6世紀のガラスで、胴部にジグザグ文が施されていました。
この装飾は太くなり過ぎないように注意しないといけないのですが、まだ慣れない・・・