水中考古学博物館
ボドルムにはガラス工房探しと沈没船から見つかったガラスを見ることが目的でしたが、
それを除けば他の人はあまり見どころがないかもしれません。実際、日本人はおろか
アジア人すら見ませんでした。バカンスを楽しむヨーロッパ人だらけ。
あえて見どころをピックアップするとこの博物館と、古代世界七不思議の1つとされる「マウソロス廟」があります。
博物館はボドルム城という15世紀に建てられた城が利用されているのでめっちゃ広いです。ここを見たついでに
マウソロス廟も見ようと思っていたのですが今では石ころが転がっているだけだそうで、過去の面影は全く残って
いません。なぜかっていいますと、ボドルム城を建てるためにこの廟の石材を使ったからだそうです。
港の方に歩いて行くとボドルム城はあります。
沈没船から引き揚げられたアンフォラなどの土器や沈没船の沈む前の復元などが展示されていますが、
その中でもガラスは個別の展示室があり、特別扱いでした。
沈没船から発見されたガラスは当時の様子を伝える貴重な資料として有名です。
発見されたガラスにはインゴットというガラスの塊があるのですが、これを各地の工房へ運んでそこで熔かして使うのです。
つまり原料からガラスを作る工房とこのガラスから製品をつくる工房の主に2つの工房があったことが推測されます。
実際に、インゴットとエジプトで出土したガラスが同じ成分だったことが確認された例もあり、このことを裏付けています。
沈没船については『沈没船が教える世界史』に詳しく書かれていますのでご参考に。
この博物館で何より嬉しいのは撮影が自由であること。多くの博物館では撮影代を払えば可能なところはまだましで
撮影自体禁止されているところも多いです。その割にカタログが充実していなかったりするからもどかしい。
夕食はこの海辺に並ぶレストランで海風を浴びながら食べました。
トルコといえばケバブ。ちょっと辛めの「アダナ・ケバブ」はこの旅行の中でNo.1でした。
ちょっと高めのレストランでしたが、味は最高。
次はイズミルへバスで移動。旅の第一目的、ガラス工房探訪です。果たして見つかるのか!?